僕たちが生きる世界、そして沖縄は今、どんな社会なのか?
僕たちは今、どんな顔をしているのか?
君に僕はどんな風に見えるだろうか?
そんな日常をむんずと掴み取って見せて欲しい。
2005年に設立されたYOU TUBEは瞬く間に、ネットの世界を席巻しました。これからもその勢いは続くでしょう。
インディーズ作品をエントリーし、評価する全ての映画祭は今、分岐点に立たされていると言っていいでしょう。YOU TUBEにアップすれば、いきなり「世界」が見てくれる可能性があるからです。チャンスという意味では、この上ないチャンスです。サンダンス映画祭のように、ブランドとして確立されたものならまだしも、無名の映画祭には、とても辛い状況です。
OMPFがこれからどのように育っていくのか、私はとても楽しみにしていますが、大事なのは変化し、成長する事です。
1回目は「勢い」で出来ます。
2回目は1回目の結果で産まれる「反省」や「期待」で出来ます。
3回目は正念場です。ここを超えれば、最初の関門を抜けたと言って良いでしょう。
沖縄でインディーズ作品のコンテストのようなイベントは、昔から何度も行われていますが、大抵は3回以内で終了し、継続出来ませんでした。
インディーズ作品の映画祭には作り手も、観客もどちらも必要です。
作り手にとっても、観客にとっても、参加が楽しい映画祭でなくてはなりません。そもそも作り手の少ない沖縄は、「どう作ってもらうか」を考えるのも大切です。入場料を取る以上、観客には普通のハリウッド映画を映画館で見るよりも満足できる「何か」を提供しなければなりません。
スタッフのモチベーションの持続も大事ですし、継続にはスタッフの上手な代替わりも必要です。
継続できなかった映画祭は、それぞれ、どこかが足りなかった。
第二回OMPFに、私はとても期待しています。
是非、期待に応えて下さいね。
- いよいよあと三ヶ月を切った訳ですね、第二回OMPF。今年はどんな作品が観られるのか、とても楽しみです。どんなに稚拙でもいい。 キャメラのピントがずれてたって構わない。ただ、必死に何かを表現しようとしている作品に出会えると、正直とてもうれしくなります。
言いたいこと、表現したい気分、大好きなムード、そんなものがあるから映像を作るワケで、技術や表現方法なんてものはあとからいくらでもついてきます。一体自分は何を言いたいのか、それがきちんと表現できている作品に出会うと、私はとても嬉しくなってしまいます。実際、第一回には何本かそう言う作品がありました。
見た人の感想? そんなものは紙に丸めてトイレに流しちまっていいですよ。最初から最後まで自分との戦い。本当に自分の好きなこと、やりたいことができているのか。それこそが最も大事なこと。他人は騙せても、自分自身は決して騙せません。妥協できないって、結構大変ですよね。さてさて今年の映像祭、一体何本の「作品」にで会えるの でしょう? 楽しみです。マジで。
中川陽介